甲状腺疾患
甲状腺疾患の原因
なぜ甲状腺ホルモンが多くなったり少なくなったりするの?
甲状腺ホルモンの分泌は主に脳と甲状腺がかかわっていて、適量の甲状腺ホルモンが体内に行き渡るように調節されています。そのため、脳や甲状腺のどこかに異常があると正常な調節ができなくなり、甲状腺ホルモン量に過不足が生じることがあります。
甲状腺の病気に気づくことはできる?
甲状腺の病気では首が腫れてくることがあり、それで気づくことがあります。しかし、目立った症状がなく、自分では気づきにくい場合も多くあります。その場合は簡単な検査を実施すると甲状腺の状態を確認できます。かかりつけ医や健康診断を受診される際にご相談ください。
甲状腺の病気を放置するとどうなるの?
不妊や流産、早産のリスクが高くなります。
妊娠初期では甲状腺ホルモンが少ないままだと胎児の発育に影響が出ることも考えられます。
その他にも甲状腺ホルモンの分泌が過剰になっている状態が長く続くと、不整脈や心不全などを発症する可能性があります。
バセドウ病で心房細動(不整脈の一種)が発症すると血栓症(血の塊で血管が詰まる)を誘因する可能性があります。
監修
伊藤病院 内科部長 渡邊奈津子 先生