肺がん

肺がんの原因

肺がんの原因

肺がんの原因として最も重要なものは喫煙です。日本人の場合、喫煙している人の肺がんになる危険性は、喫煙していない人よりも、男性で4.4倍、女性で2.8倍高いと言われています。肺がんのなかでも、特に喫煙との関連が強いといわれている小細胞肺がんや扁平上皮がんでは、喫煙していない人と比べて、喫煙している人では男性が11.7倍、女性が11.3倍も危険性が高くなります。自身が喫煙していなくても、周りの人のタバコの煙を吸うこと(受動喫煙)でも、肺がんになる危険性が約1.3倍高くなるため、タバコを吸わない場合は煙を避けるなどの注意が必要です。
その他の原因には、アスベストやヒ素などの有害物質に曝される職業要因、大気汚染(PM2.5)などの環境要因、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患の既往、家族にがんが多いなどの遺伝的要因が挙げられます。また女性ホルモンとの関連も報告されています。

肺がんの主な原因

喫煙

職業要因

環境要因

呼吸器疾患の既往

遺伝的要因

監修
関西医科大学附属病院 呼吸器腫瘍内科 診療科長 診療教授 倉田 宝保 先生

このページは、2021年2月現在の情報をもとに作成しています。

ページトップへ