性感染症(STI)
HPV
HPVとは
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、感染者数がとても多く、性経験のある女性の半数以上が一生に一度以上は感染すると言われています。感染しても自覚症状はほとんどなく、多くの場合、自然に排除されます。
しかし、数十種類存在するウイルス型の中でも、悪性度の高いタイプのHPVに感染すると、細胞の異形成を引き起こし、子宮頸がんの原因になることもあります。
症状
男女ともに自覚症状はありません。
細胞に潜んで増殖した場合、おりものの増加や不正出血が起こることがあります。
多くの場合、HPVというと子宮頸がんの原因ウイルスの事を指しますが、6型、11型と呼ばれるタイプのHPVに感染すると尖圭コンジローマという病気を発症します。
放置すると
多くの場合は自然に排除されるのですが、ごくまれに細胞に潜み数年~数十年かけて子宮頸がんを引き起こすことがあります。
治療方法
現在のところ治療薬はありません。
感染を防ぐワクチンが開発されており、欧米などでは積極的にワクチンを接種することが推奨されています。日本においては一時、副作用が問題となりましたが、現在はHPVワクチン接種による子宮頸がんの予防効果などのメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことが確認されて、接種が推奨されています。小学校6年~高校1年相当の女子は、予防接種法に基づく定期接種として、公費によりHPVワクチンを接種することができます。
治療薬はありませんが、健康診断などでしっかりと検査をすることで、子宮頸がんの前兆を発見する事が可能です。