性感染症(STI)
梅毒
梅毒とは
梅毒はトレポネーマ・パリダム(Treponema Pallidum)という細菌が原因で引き起こされる病気です。
日本では患者数はそれほど多くありませんが、近年増加傾向にあります。
かつて江戸時代には花街の遊女とそこで遊んだ男性らに大流行したため、花柳病と呼ばれた時期もあります。以降、不治の病として恐れられ、戦後ペニシリンが治療に使われるようになるまで猛威を振るいました。
症状
第1期から第4期まで病気の進行度合いによって症状が変わります。感染後数週間は感染した部分にしこりができたり、両足の付け根が腫れたりします。これは病院に行かなくても数週間で消えてしまいますが、体内に残っている病原菌が全身に広がり、数か月後に小さなあざができたり、ブツブツ、発疹などが出てきます。日本では多くの場合、この時点で病院へ行って治療を受ける人がほとんどなので、これ以上重度の梅毒症状が出ることはめったにありません。
放置すると
一旦は症状が治まるのですが、数年後再び症状が現れてきます。
ゴム腫と言われる大きなしこりや、手足、臓器や脳の麻痺などが起こりはじめ、鼻が欠損したり、臓器に腫瘍ができたりして、やがて死亡します。
治療方法
ペニシリンという薬が良く効くため、しっかりと病院で検査を受けて治療をすれば治ります。
もし症状が出ても慌てず病院へ行きましょう。
一説によると15世紀末ごろヨーロッパにコロンブス一行がアフリカ大陸から持ち帰ったなどとも言われていて、それから世界中に流行しました。