肝炎
肝炎とは
そもそも「肝炎」ってどんな病気?
私たちの健康を語る上で欠かせない「肝臓」。まずは、この重要な臓器の働きと、
そこで起こる「肝炎」という病気について理解を深めましょう。
体の「化学工場」- 肝臓のすごい働き
肝臓は、お腹の右上に位置する体内最大の臓器の一つです。その働きは非常に多岐にわたり、まさに生命活動を支える「巨大な化学工場」に例えられます。
- 栄養の加工と貯蔵食事から摂取した栄養素を、体内で使いやすい形に変えて貯蔵し、必要に応じてエネルギーとして供給します。
- 有害物質の解毒アルコールや薬、体内で発生したアンモニアなど、体に有害な物質を分解し、無害な物質に変えて排出します。
- 胆汁の生成脂肪の消化・吸収を助ける「胆汁(たんじゅう)」を作り、分泌します。
これら以外にも、血液を固める成分を作ったり、体の抵抗力に関わったりと、生命維持に欠かせない重要な役割を数多く担っています。
肝炎とは? - 化学工場が火事になるイメージ
「肝炎」とは、文字通り「肝臓」に「炎症」が起きている状態を指します。何らかの原因によって肝臓の細胞(肝細胞)が壊れ、肝臓の機能が低下してしまう病気です。
先ほどの化学工場の例で言えば、工場の一部で火事が起きているような状態です。小さな火 事であれば、工場の稼働に大きな影響は出ません。しかし、火事が広がり、工場の大部分が燃えてしまうと、製品の生産が滞り、工場全体が機能不全に陥ってしまいます。
肝炎・免疫研究センター研究センター長 / 肝炎情報センター長)
(出典1) 令和2年度 肝炎ウイルス検査受検状況等実態把握調査(国民調査)
(出典2) 肝がん白書令和4年度| 一般社団法人 日本肝臓学会
(出典3) Burden of chronic hepatitis B and C infections in 2015 and future trends in Japan: A simulation study
