妊娠高血圧症候群
放置しないで!妊娠中の高血圧
妊娠中、特に気をつけたい病気の中に、「妊娠高血圧症候群」という病気があります。お腹の赤ちゃんとお母さんのために知っておきましょう!
「自覚症状がないから大丈夫」と思って放置しておくと、お腹の赤ちゃんやご自身の身体に、悪い影響を与える病気があります。たとえば、「妊娠高血圧症候群」という病気もそのひとつ。妊娠高血圧症候群は自覚症状がないことも多いのですが、「急にむくみがひどくなった」「頭が重い感じが取れない」等の症状があれば、早め早めにかかりつけ医に相談し、適切な対処を心がけましょう。
おさえておきたい
POINTS
- 妊娠高血圧症候群は、妊娠中に高血圧になる病気の総称です
- 単に血圧が上がることが問題なのではなく、ときにお母さんも赤ちゃんも身体の状態が急に悪くなり、命に関わる危険があります
- 妊娠高血圧症候群は自覚症状を感じにくいので、妊婦健診でしっかりチェックしましょう
妊娠高血圧症候群とは
妊娠中から産後12週までの間に高血圧になる病気の総称で、妊婦さんの約20人に1人がかかると言われています。
単に血圧が上がることが問題なのではなく、ときにお母さんも赤ちゃんも身体の状態が急に悪くなり、命に関わる危険性があることが問題になっています。
妊娠高血圧症候群の症状
妊娠高血圧症候群は自覚症状がないことも多いのですが 、「 急にむくみがひどくなった 」「頭が重い感じが取れない」等の症状があれば、早め早めにかかりつけ医に相談し、適切な対処を心がけましょう。
妊娠高血圧症候群の検査方法
妊娠高血圧症候群の検査の基本は、血圧測定です。高血圧の原因や病態の把握のために、血液検査が必要になります。
妊娠高血圧症候群の治療法
「妊娠高血圧症候群」の治療の中心は、血圧を下げることですが、「妊娠高血圧症候群」が進行して妊娠を続けることが良くないと考えられた時には、たとえ赤ちゃんが 早く生まれても妊 娠を終わらせること、すなわち出産が一番の治療となる場合があります。
「妊娠高血圧症候群」についてもっと知りたい、そして、「妊娠高血圧症候群」と診断された方へ。
妊娠中に妊娠高血圧症候群と診断された方は、出産後5年先、10年先に高血圧になりやすいことが近年になりわかってきました。
日本妊娠高血圧学会では、妊娠高血圧症候群と診断された方に向けた病気の解説や妊娠・出産、次回の妊娠の時に考えること、将来的な高血圧発症に対するサポートなど、さまざまな情報をホームページからもお伝えしています。
患者さん向けのページでは、この病気のより詳しい解説や妊娠高血圧症候群と診断された妊婦さんの体験記も掲載しています。
こちらもぜひご参照ください。【日本妊娠高血圧学会より】