妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群の症状
どんな症状がでるのか知っておこう!
妊娠高血圧症候群は、妊娠中に高血圧になってしまう病気ですが、単に血圧が上がることが問題ではありません。
症状が進行すると、ときにお母さんやお腹の赤ちゃんにも影響が出てきます。
お母さんの身体への影響とは?
- 高血圧や蛋白尿
- 肝臓や腎臓などの臓器機能障害
- 血小板(出血を止める細胞)の減少
- 子癇(しかん)と呼ばれるけいれん発作
- 脳出血などの脳血管障害
- 常位胎盤早期剥離|じょういたいばんそうきはくり(※ 赤ちゃんが生まれる前に胎盤が子宮から剥がれてしまう状態)
自覚症状を感じにくいので、妊婦健診などでしっかりチェックすることが必要です!
赤ちゃんへの影響とは?
- 胎盤の働きが悪くなり、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなると、赤ちゃんの体重が妊娠週数と比べて小さい状態の「胎児発育不全」や、赤ちゃんに酸素がうまく届かず、子宮内で苦しくなってしまう「胎児機能不全」になる可能性も。そのような状態になると、早産で出産しなければならないこともあります。
- 早産や胎児発育不全により赤ちゃんが成長しきれていないと、生まれてすぐに新生児集中治療室(NICU)への入院が必要になる場合があります。
- 最悪の場合は、赤ちゃんが亡くなってしまったり、大きな障害が残ることも。
監修
日本妊娠高血圧学会