新型コロナウイルス

新型コロナウイルスの症状

感染するとどうなるの?

新型コロナウイルスによる症状は、人によって異なりますが、ほとんどの感染者では以下の『よくある症状』のような軽度から中等度の症状であり、入院せずに回復します。症状が出ない場合もあります。

新型コロナウイルスによるよくある症状と深刻な症状

感染後、すぐに具合が悪くなることはありません。ウイルスは感染後に増殖し、しばらくしてから症状は現れます。この感染してから症状が現れるまでを潜伏期間といいます。潜伏期間は平均3~6日です(※1)。

新型コロナウイルスでは、発症の2日前から発症後7~10日間程度まで他の人に感染させる可能性があるとされています(※1)。特に、発症の直前・直後でウイルス排出量が高くなり、無症状病原体保有者(症状はないが検査で陽性だった人)からも、感染する可能性があります。

感染後の潜伏期間と他の人に感染させる可能性がある期間

重症化する方は、普通の風邪症状が出てから5~7日程度で、症状が急速に悪化し、肺炎になります。新型コロナウイルスによる肺炎が重篤化した場合は、人工呼吸器など集中治療が必要となり、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。

新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患のある方、妊娠後期の方です。重症化のリスクとなる基礎疾患には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満などがあります。喫煙も重症化のリスクとなります。

潜伏期間や他の人に感染させる可能性がある期間、症状はウイルスの変異株によって違うことがあります。

監修
国立大学法人 千葉大学大学院医学研究院 アレルギー・臨床免疫学 教授 中島裕史先生
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